つい先日SOAPdenovo2というゲノムアセンブリのツールに関する論文が公開されたのだが,このツールのライセンスに関して問題が出ているようだ.というもの,SOAPdenovo2の論文内で宣言されているライセンスがGNU General Public License version 3.0 (GPLv3)にも関わらず,ツールの配布はバイナリ形式に限定されており,そのソースコードが公開されていない状態になっているからだ.SOAPdenovo2の公開とライセンスに関する問題は,以下のBlogで詳しく取り上げられている.

SOAPdenovo2は,SOAPdenovoというアセンブリツールの改良版として開発が進められてきたソフトフェアである.以前からバイナリ形式での配布は行われており,アップデートも度々行われてきたという経緯がある.そして今回SOAPdenovo2の論文がアクセプトされて公開されたわけだが,それでもなおソースコードが未だに手に入らない状態となっている.

この問題に関して,上記Blogでリンクが貼られている論文のReviewer’s reportに書かれている通り,論文著者は「論文がアクセプトされたらすぐにでもソースコードを公開する予定だ」と言っていたようだが,実際はそうならなかったらしい.これに対し論文誌の中の人がコメントしており,すぐにでもソースコードを公開させるとのことだが,現在のところ(2012/12/28 14:00)SOAPdenovo2のソースコードは公開されていない.

追記(2012/12/28 18:30)

どうやら公開されたようだ.