なんでもそうなんだけど,WEB+DB PRESSの表紙に書いてある「新人さん大歓迎」みたいに,基礎をもう一度おさらい!とかまだ間に合う!とかいう売り文句にめっぽう弱い.自分自身基礎をほっぽり出してトップダウン式にアレコレやってきたからというのもあるし,何か抜けているところは無いかと心配性になったりというのもあるし,何にせよ再入門みたいなことを繰り返してしまう.実際に中身を見れば「ああこの程度か」とか「所々わからないなー」のように当たりはつくのだけれども,際限なく空いている穴を埋めきるのに必死になってしまう.

ということでWeb+DB PRESSの「Web技術入門」を読んでもうちょっと詳しく見ときたいなと思って,本棚から「Webを支える技術」を引っ張り出してきて一通り読み返した.だいたいのことは覚えていたけれども,それでも抜け落ちていた部分であったり,数年前に読んだ時にはピンと来なかった部分を見つけられたと思う.特にHTTPやRESTのシンプルな構造ゆえのpros and consみたいな点は最近ようやく分かるようになってきた.アプリケーション状態を持たないステートレスな接続の果たす役割や,それを実現する自己記述的なメッセージ,あとはHTTPメソッドそれぞれの冪等性や安全の有無も改めて考えると面白い.

それにしても今月のWeb+DB PRESSは本当に新人向けにまとまってて良かった.Mac開発環境の解説とかは本当に必要最低限の技術を広く浅くという感じなのだけれども,これからバリバリプログラミングしたいですって人とかに勧めるのに最適な1冊じゃないだろうか.他にもエンジニアの学び方とかCourseraのコラムも良さ気.あとはzsh入門があればバッチリだと思ったのだが,まあそこは次のステップにでも.