このBlogも書き始めてから半年ほど経ち投稿した記事も増えてきたので,前々からやろうと思っていたクリエイティブ・コモンズのライセンスを付けることにした.ライセンスはもう既に貼り終えていて,個別記事すべてをカバーできる場所に配置するように,ページ一番下のフッターに記述している.
今回は,クリエイティブ・コモンズの公式ウェブサイトからテンプレートを作成し,それをJekyll/Octopress用に少し変更した上でfooter.htmlを書き換えるという一連の作業を,メモとしてまとめてみた.
テンプレートを作成する
クリエイティブ・コモンズのライセンスを表明するには,公式ウェブサイトからライセンス付与の書式を作成してウェブページに貼り付ける方法が一番簡単である.まずは以下のページにアクセスして,ライセンスの種類とその他の情報を付加したHTMLコードを作成する.
(http://creativecommons.org/choose/のスクリーンショット)
HTLMコードの作成で必ず行わなければ行けないのは,左上のボックスにあるライセンスの選択の部分だ.ここの選択肢によって,BY・NC・SA・NDのライセンス選択が行われる.「License Jurisdiction」に関しては,CC-Lisence3.0から「国際」と呼ばれるUnported版を選択できるようになっているようだ.必要がなければ特に変更しなくても問題ないと想われる.
また,左下のボックスには,HTMLコードに付加する情報を入力できるようになっている.貼り付けるウェブサイトのタイトルや著者情報を入力すると,それらの情報がHTMLコードの文面の中にRDFのタグとともにメタデータとして組み込まれる.これらは必須項目ではないが,今回はウェブサイトのタイトルと著者名を入力しておいて,あとで書き換えることにする.
以上の情報を選択/入力して出来上がったHTMLコードが,右下のボックスに表示される.ボックス上側のプレビューで表示されるライセンスのアイコンとテキストに問題がなければ,ボックス下側に表示されるHTMLコードをコピーして,自分のウェブサイトのどこかのに貼り付ければ完了となる.
ブログのタイトルと作成者の名前をJekyll/Octopress風に書き換える
さて,今回は上で作成したテンプレートを少し書き換えて,Jekyll/Octopressの設定を利用したHTMLコードにする.書き換えるといっても最終的にウェブページに表示されるテキストは全く変化しないが,テンプレート内に決め打ちで書かれているウェブサイトのタイトルと著者名を,Jekyll/Octopressの_config.ymlに登録されている情報を使って置換するようにする.
具体的な書き方としては,以下のようにfooter.htmlに書き込むと,
1
|
|
実際にウェブページに表示されるテキストは
1
|
|
このように_config.ymlに登録したウェブサイトのタイトルと著者名に変換される.
フッターを書き換える
このような表記を使って,source/_includes/custom/footer.htmlを以下のコードに書き換える.
1 2 3 4 5 6 7 8 |
|
すると,ウェブページの一番下のフッターの部分に,このようにクリエイティブ・コモンズのラインセンスを付けることができる(下のスクリーンショットの枠は別).ウェブサイトのタイトルや著者名も正しく変換されていることがわかる.
まとめ
といった感じで,このサイトをCC BYにしてライセンスを表記してみた.作品の利用条件は「表示/BY」のみなので,このサイトのクレジットさえ表示すれば,このサイトのコンテンツを改変して発表したり営利目的で利用できるようになっている.
あと,これは書き手の問題だが,これまで書いてきたテキストの中から文書を引用しているものに関しては,その中にCCのSAが含まれていれば個別にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを継承する必要がある.今回自分のウェブサイトにクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与するにあたり,各リンク先を見てCCのSAがあるかどうかを確認したが,特に見当たらなかった.というわけでこれまでの記事に関しては問題は無いが,これから記事を書く際にはその辺りを注意しつつ書く必要がある.そういう意味では,クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを表記することで,ウェブサイトには特に変化はないものの,記事を書く側の人間の意識はだいぶ変わるものだと感じた.