会社というものがどういう形で法律により規定されているかを手っ取り早く知りたかったので手に取った1冊.題名通り会社法を解説した新書.表紙に改訂版と書いてある通り,2014年の会社法改定を盛り込んだ内容となっている.

会社法を網羅的に平易な言葉で解説しており,素人の自分が読んでも難しくて理解できないというところは無い.一方では,それぞれの法や精度に関する具体例が少ないために,実感がわかない部分もある.その点は他の書籍を参考にしなければいけない.会社法を知るための最初の1冊として分量も少なく短時間で読めてかつ分かりやすいという点で最適だと言えるし,新書には珍しく索引も付いているので,アンチョコとしても使用できる.

本書を飛び越えてさらに会社などのシステムについて勉強するとしたら,次は財務三表の読み方だろうか.本書では計算書類という表現で紹介しているが,何が書かれているか等の概念のみで,実際にどうやって読んだり内容を理解したりといったことは書かれていない.もし勉強するなら「決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)」などを読むところから始めようかな.