分子ビューアのPyMOLをインストールしたので,そのときのメモ.今回は無料版をコンパイルするということでMacPortsからインストールしたのだが,FinkやHomebrewからもインストールすることができるようだ.
MacPortsによるインストール
通常のMacPortsのインストールの手順と同じで,以下のようにすればインストールすることができる.
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tclのバリアントによるエラー
のだけれども,自分の環境でMacPortsからそのままインストールを行うと以下のようなエラーが出た.
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エラーログを見ると,どうやらtclのインストールの際にcorefoundationというバリアントが付いているせいでエラーが起きているようだ.MacPortsで入れたtclを見てみると,以下のようにcorefounderとthreadsのバリアントが付いていることが確認できる.
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この問題は既に報告されているようだが,tclを再インストールせずにエラーを回避するのは今のところできない模様.ここにも書かれている通り,tclはRなどの他のソフトウェアでも使用するものなのでなるべく弄りたくは無いのだが,今回はやむを得ない.
ということで,以下のようにtclを一度アンインストールして,バリアントを変えた状態でインストールしなおす.tclの依存関係にある他のプログラムも一度消さなければいけない.
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アンインストールするpy27-pmw,py27-tkinter,tk,tclはそれぞれ依存関係で繋がっているので,この順番でアンインストールしないといけない.また,py27-pmwとpy27-tkinterはpymolを入れるときにdependenciesの関係で自動で入れてくれるので,アンインストールした後に明示的にインストールしなおさなくても良い.
これでPyMOLがインストールできるはず.
余談
PyMOLを動かすにはXQuartzが必要になるので,あらかじめインストールしておいたほうがいいだろう.
環境
- Mac OS X 10.9 Mavericks
- PyMOL Version 1.6.0.0