某所で発表を予定していたんだけど,台風のせいで飛びそうなので先に公開しておきます.読んだのはWWW2014のMatchingセクションに採択されたKickstarterに関する論文.
補足
- まずFrequent InvestorsとOccasional Investorsの和訳について
- スライド中では「常連投資家」と「気まぐれ投資家」と訳したが,あまり適切な訳語が思い浮かばなかった
- 無理に訳す必要もないんだけど,FIとOIとかにしてもぱっと見意味不明だし,スライドの都合上日本語にした
- KickstarterにはAPIがないから自力でクロールしたらしい
- Twitterのアカウントとの紐付けなども考えると,かなり大変そう
- 既存研究あんまり書かなかったんだけど,投資分野の予測なのでいろいろある
- Kickstarterにおいて特定のフレーズプロジェクトの成功予測に役立つとか(http://dl.acm.org/citation.cfm?id=2531602.2531656)
- Kickstarter以外にもCrowdfundingはいろいろあるので,その辺のレポートも引用されてる
- LDAのトピック数は書かれていないんだけど,これはKickstarterのカテゴリー数=13でいいんだろうか
- なお,今ではCraftとJournalismというカテゴリが加わって15になっている
- マッチングの手法について
- このあたり専門じゃないからあんまり分からないけど,手法的には普通な印象
- RBFカーネルのSVMが最良だったのも納得
感想
- マッチングについて
- サービス提供側(ここではKickstarter)からすると,例えばこのようなマッチングを作ると考えた時にTwitterのような外部サービスを利用するとなると,ちょっと大変そう
- 外部サイト連携とかを付けないと,そもそも取ってこれないし正式に使えない(?)
- 一番使いやすいのはKickstarterで表示したプロジェクトのウェブページの履歴とかかな
- いずれにせよ投資者の趣向をどう観測するかという感じ
- そもそもKickstarterの投資に参加している人のなかでマッチングが上手くいったとして,投資数が増えるのだろうか?
- プロジェクトの成功率/投資額をあげようと思った時に,推薦に限界がある場合には,いかに他所から興味ある人を引っ張ってくるかになる
- ソーシャルのちからに頼れなくなると,結局広告打ったりメディアに紹介してもらったりという従来の方法に頼らざるをえないかも
- サービス提供側(ここではKickstarter)からすると,例えばこのようなマッチングを作ると考えた時にTwitterのような外部サービスを利用するとなると,ちょっと大変そう
- ウェブサービスに関わる人間にとって大事なこと
- アカウント新規登録時の登録項目大事
- ユーザが情報を入力してくれるタイミングなんてそうそう無い
- たとえば本論文だとファウンダーのlocationがないとGeographic Dispersionが取れないわけだし
- どのような情報が自サービスのレコメンドなどに効いてくるかをしっかり考えておいて布石を打つ必要がある
- 外部サービス連携大事
- TwitterとかFacebookとかの情報を一部取れるだけでも嬉しい
- 書き込みなどが取れれば万々歳,友達数とかだけでもFrequent/Occasionalは判別できそう
- 外部サービスにポストするという機能以外にもユーザの特徴をつかむ意味で大事かと
- TwitterとかFacebookとかの情報を一部取れるだけでも嬉しい
- アカウント新規登録時の登録項目大事