ハツカネズミのtハプロタイプに続き,DrosophilaのSD分離歪曲因子と菌類の胞子キラー因子について見ていく.これらはどちらもヘテロ接合体オスが野生型を殺すことによりドライヴ性を示す.
- その因子は,どのようにして利己的な優位性を獲得したのだろうか?
- +/SDヘテロ接合体オスにおける野生型の染色体を持つ精子の成長阻害
- いかにして,その因子は出現したのだろう?
- Xba1反復配列が増幅したのちSdが生じた
- どれくらい昔に出現したのだろう?
- 平均合着年代よりずっと最近
- 大型生物に対する影響はどのようなものだろうか?
- あまりない(抵抗性対立遺伝子の維持コストもそれほど顕著ではなく,SDホモ接合型も生きられないわけではない)
- どのくらいの速度で,その因子は分布を拡大すると期待されるだろうか?
- ???
- 種内における頻度はどれくらいか?
- 1~5%
- 頻度を決定づけているものは何か?
- 抵抗性対立遺伝子といかに連鎖して分布を広げられるか(初期)
- いくつかの種にその因子が見いだされるのに,他の種には見いだされないのはなぜか?
- ??? (なぜかは置いておいて,SDとtはキラー因子と抵抗性対立遺伝子の働き方が逆(タンパク質コードと欠失)の作用を示す.)
- ゲノムの他の因子は,利己的な因子に対抗してどのような適応を強いられてきたか?
- Xba1反復配列のコピー数を少なくした
- ホストの系統に対しておよぼしてきた効果以外に,どのような影響をもたらすだろうか?
- ???